今日は天ノ川さんの登場だ!
「桜色ノ月」
自宅 自室
7:00
・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・。
「ふぅ。」
いくつになっても冬の朝はキツイ。また閉じてしまいそうになる目をこすって僕は体を起こした。
しばらくボッーとしているとドア越しに母さんの声がする。
「起きているの?早く準備しなさい。」
「分かってる。」
母さんは静かな口調で言うけど威圧感っていうのかな、すごく迫力がある。もっと恐ろしい事になる前にベッドから這い出る。大きく伸びをして壁にかかった制服に手を伸ばす。
制服に腕を通してふと左胸を見る。そこには僕の名札がある。紅木 桜雅(あかぎ おうが)。コレが僕の名前だ。
まぁ、特に意味は無いらしい。(父さんが付けたらしいけどあまりそういう事を語りたがらない)ちなみに16歳だ。高1の終わりにだんだん近づいているかんじだ。結構楽しかったなぁ。体育大会も文化祭も何事も無くそれなりに成功しし。そんな思いにひたっていた。
・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
!?
こんなことしてる場合じゃ無かった!ヤバイ!!大急ぎで着替えて教科書類をカバンに詰め込む。
そんな時。
「お兄ちゃーん!急がないと本当に遅刻しちゃうよ!」
妹が部屋に入ってくる。
「ちょうどいい!凛(りん)コレ持って下行っといて!」
妹の凛にカバンをほうる。
「え。ちょっちょっ!っと、重い!」
どうにか重さに耐えた妹がふてくされる。
「しょうがないなぁ・・・。もぅ。早く来てね!」
そう言って凛は下に降りてゆく。
「ありがとう!」
大急ぎでその後を追う。
と、同時にこける。見事なまでにつるんと。
どてっ!
「いったたた・・・? なんだこれ?」
僕を転ばせたはずの物体を手に取る。それは小さな何かの牙のような物だった。気になったからとりあえずポケットに突っ込む。このままだといろいろやばい!
気を取り直して駆け出す。遅刻ぅぅぅぅぅ!!
自宅 一階
7:30
「母さん!朝ご飯!」
「はい。どうぞ。」
「・・・あ、ありがとう。」
母さんの目が怖い。おそらく遅刻すると言ったのに早く来なかったからだろう。そんな母さんの顔をなるべく見ないようにして大急ぎで朝ご飯をほおばる。
そんな僕に背後から近づくなにか。
バシッ!
「!?・・げほっ、げほっ!と、父さん・・・。」
僕は思いっきり叩かれた背中をさする。そう。背後から近づいたのは僕の父さんだ。
「おはようサン。桜。」
「あぁ・・。お早う。父さん。」
まったく父さんは唐突にこういうことをするからたまったもんじゃない。
「また遅刻かぁ?遅刻する奴ぁ、俺の家にはいらねぇ・・・。さっさと行ってこーい!」
バシッ!
「ぐふっ!」
僕は父さんにK.O.されながらご飯を食べ終わり、急いで歯を磨き、家を飛び出す。
「いってきまーす!」
さぁ急げ!まだ時間はある!
盟誇高等学校 正門
8:05
滑りこみで門は通過できた。でも・・
「あと5分で教室って無理ぃぃぃ~~!!」
ぜぇぜぇ言いながら走る。教室は最上階の3階の一番奥だ。遠い・・。
盟誇高等学校 1-6
8:15
そして教室に着く。
「す、すみませ~ん・・・って、あれ?」
我ながら拍子抜けした声で言う。
なぜならまだ教室が騒がしかったからだ。
「おー。来た来た。」
「こっちこっち!」
彼らは僕の友達。一番目が純一、二番目が幸助だ。
「先生は?」
「遅くなるそうだ。」
「そっか。よかったぁ・・・。」
「でも骨折り損のくたびれもうけ、だね。」
「まぁ、ね。」
僕は、はにかんでみせる。
そんなたわいの無い話をする。すると、学級委員長の國枝さんが前に出る。
「お~い皆ぁ。先公がこないので勝手に進めたいと思いまぁ~す。」
っとまあ、かなりゆるい。それでも真面目にしてくれるから皆に慕われるんだろう。
そしてなんとも無い朝の時間がすぎてゆく。結局、
「残り10分だけど先公来なかったな。・・・。よっし、めんどいけどウチが呼びに言ってくる。それまで大人しくしてろよ~。」
「は~い。」
こんなゆる~いやり取りのあと國枝さんは出て行った。
その直後。
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
悲鳴。間違い無いコレは、国枝さんだ!
真っ先に純一が駆ける。僕もそれに続こうとする。すると、一足先にその現場に着いたらしい純一が叫ぶ。
「来るな!!特に女子はな!!」
「いったい何があったんだ・・・っ!!!!」
「だから来るなつったろうがっ・・・!」
そこで見た風景は、
純一の足元で腰を抜かし震える国枝さんと
四肢が引き裂かれ頭が潰され肉片と化したおそらく先生だったものが血だまりに浮いていた。。
「な、何でこんなことに・・!」
むせ返るような血のにおいに顔を歪め目をそらす。
「分からん・・。だが、とりあえずやれるのは他の先生を呼んでくることだな。」
純一も顔を歪ませ言う。
「じゃ、呼んでくるよ。」
いつの間にか来ていた幸助が駆けて行く。
僕は教室へ戻る。あのままあそこにいたら、気を失いかねないからだ。うぅ、吐き気がする。
盟誇高等学校 1-6
10:30
それからは慌ただしかった。ほとんどの生徒は帰る用意を済ませそれぞれの帰路についた。だけど僕ら―――事件現場にいた4人は校長室呼び出しをくらった。
盟誇高等学校 校長室
14:30
「本当に何も見ていないんだね。」
教頭先生が念を押すように聞く。
「・・・はい。」
あのおぞましい光景を見てうまく思考が回らない僕らを代表して純一が言う。
「あまり問い詰めなさんな。」
校長先生が優しい顔で言う。
「しかし・・・。」
「まぁ・・・確かにこれ以上は精神的にきついでしょう。後はまた後日聴きに来ますよ。」
刑事さんが言う。
「すいません・・・何も協力できなくて。」
教頭先生が頭を下げる。
「いえ、では。」
刑事さんが出て行く。
「・・・さぁ、君たちも帰りなさい。親御さんには連絡してあるからね。國枝さんについてはお母さんがお迎えに見られるそうだよ。」
「・・・は・・い。」
國枝さんが消え入りそうな声で言う。
「じゃあ、教頭先生よろしくおねがいしますね。」
「は、はい!行きましょうか、國枝さん。」
「・・・・・。」
無言で教頭先生の後を追う國枝さん。その姿はとてもつらく悲しく見えた。
「・・それじゃあ僕らもこれで・・。」
「あぁ。気を付けなさいね。」
「はい。」
盟誇高等学校 1-6付近
14:45
あれから僕たちは教室の荷物を取り帰ろうとしていた。事件現場の近くを通った時だった。
カツン。
「・・ん?何だ?」
足にあたった何かを見る。そこにあったのは、
「・・・・これっ!」
思わず大きな声を出す。
「ん?何だ?」
「あ。いやなんでも無い。ハハハ・・・」
「おどろかさないでよ。」
「?」
直感的に感じた。コレは誰にも見られてはいけない。そこにあったのは・・。
あの時部屋に落ちていた牙のようなものだった。
「何でコレが・・・?」
怖くなったがとりあえずポケットにしのばせた。何かの鍵になるかもしれない。
自宅 玄関
17:00
あれから僕は親に気を紛らわしてこいと時間をもらった。確かに混乱していたからとてもありがたかった。
「ただいまー。」
・・・・・。
?返事が無い。あぁ。そういえばでかけるって言っていたっけ。思い出してリビングに入る。
「よぉ・・。帰ったか・・。桜。」
いないはずの父さんが暗闇の中、笑顔でそこにいた。しかも
体を血まみれにして。
「な・・・なんだよそれ!」
「何って・・・お前の母さんと凛の血だよ。」
さも当然のように答えた。ふと父さんの足元に目をやる。するとそこには、
娘をかばうようにして倒れた哀れな母と
おびえた目のまま倒れた妹が倒れていた。
その光景はまさに地獄。血があちこちに飛び散り、母さんのお気に入りだった真っ白なテーブルクロスはきれいな赤のグラデーションになっていた。
「!!!な。何え・・。こ。こんあ・・。」
恐怖でろれつが回らない。腰が抜けて身動きが取れない。
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう??
殺されるのか??僕??
「さぁ。桜、母さん達が待ってるぞ。」
イヒヒヒヒッ、と不気味な声を上げてかつて父さんだったバケモノが迫ってくる。
「う、うあああああああああああああああ!!!!!」
「そこまでだ!!」
ズドン!
と銃声とともに入ってきたのは、古風な軍服を着た男達だった。
「狼煙隊(ろうえんたい)ゑ組組長ウルフ・エミエル・ロンドだ。これより元ゐ組組長ガスト・ハエルドトエル討伐を実行する。お前ら、かかれ。」
「はっ!」
彼の号令とともに後ろにいた人たちが父さんに飛びかかる。
「お前らがこの俺に勝てると思ってるのか・・?いいだろう。みなごろし」
ズドン!
「前言撤回だ。お前は俺が殺る。」
いや、もう殺ってます。そう、バケモノ――父さんの胸から大量の血が出ていた。
安心したような悲しいようなそんな思いでぼーっとしていると。
「おい・・。おい!」
「!!は、はい!」
「てめぇ、どうすんだ?」
どうすんだと聞かれても・・。
「まだ混乱してるみてぇだな。じゃあ選択肢をやる。一つ。」
そう言って僕に銃口を向ける。
「ここで死ぬかぁ。二つ。俺達と一緒にくるかぁ。二つに一つだ。さぁ、十秒以内に選べ!」
「えぇ!!そんなのいきなり言われても・・・」
「うるせぇ。サッサと決めねぇとホントにぶっぱなすぞ。じゅ~う、きゅ~う・・・」
僕の言葉は全シカトらしい。
そんな彼を
「お、おやめくださいウルフ様!総隊長に“むやみに殺すな”と言われたでしょう!」
全力で止めに入る男がいた。
「!?離せ!!抱きつくんじゃねぇぇぇぇ!!」
そういってウルフ殿と呼ばれた彼は全身で嫌という表現をする。
その姿がさっきまで殺すといっていた人には見えなかったからつい吹き出してしまった。
「あ、笑ってくれましたね!申し送れましたが私ノエル・カウスというものです。以後お見知りおきを。」
ノエルと名乗った彼はていねいに頭を下げる。ウルフに抱きついたままで。
「ごふっ!」
当然拳がみぞおちに入る。悲鳴にならない悲鳴を上げてウルフは伸びてしまった。
そんな彼を手放して、ノエルは語り始めた。
「まず我ら狼族(ろうぞく)について説明しましょう。」
どこから出してきたのかスケッチブックとロッキーペンを抱えている。
「あの、いいんですか。ウルフさん伸びてますけど。」
チーン、と音が聞こえそうなくらい見事に伸びている。
そんな僕の心配をスルーして言う。
「狼族というのはいわゆる狼人間ですね。」
キュッキュッとスケッチブックに“狼族=狼人間”と書く。
「だからといっておとぎ話みたいに月を見て野蛮な声を上げるわけじゃありません。ただ力、五感などそれらすべて人間より発達しているのです。」
またスケッチブックに“狼族>人間”と書く。
「ですが、それではただの“特殊な人間”でしかないのです。なぜ我らが狼と名乗るのか。理由はこうです。」
と言ったか思うと、全身に力をこめる。すると、
ピョコンっと犬の耳のようなものと、ふさふさの尻尾が生えてきた。
「わあ!?」
「まだまだ。」
フフフと楽しそうにもう一度力をこめる。すると今度は
「わあああ!!??」
「あなたはいちいちリアクションが面白いですね。」
そう言うノエルは
「オオカミィ!?」
「だからそう言っているじゃないですか。」
狼になっていた。
「い。いや、でもっ。」
しどろもどろになっていると、いつのまに復活したのかウルフが立っていた。
「うるせぇな。コレが俺達なんだ。この狼の状態が“カンタイ”。」
そう言ってさっきまでノエルが使っていた、スケッチブックに“完体”とかく。
「中途半端なのが“ヘイタイ”で、人間みてぇなのが“ジンタイ”だ。」
今度は“並体”、“人体”と書く。
「分かったな。簡単な説明はここまでだ。さあどうするよ。」
「ま、待ってください!どうして父さんは狂ったんですか?どうして父さんは殺され」
「うるせぇ!!何で部外者のてめぇにそんなこと教えなきゃなんねぇんだよ。」
静かなのに、殺気で押しつぶされそうだ。
「知りたけりゃ一緒に来い。それが嫌なら一生そこで指しゃぶって泣いとけ。」
冷たく突き放す。
僕は、知りたいと思った。と、同時に知りたくないとも思った。知ればきっと苦しむことになると思ったからだ。でも、
「知りたい。僕、あんた達についていく。もう逃げたくないんだ。でもな!もし父さん助ける方法とかあったら・・・タダじゃおかないからな!」
つい大きい声を出してしまった。でも、ウルフはフッと笑って
「その眼だ。その桜色に燃える眼。狼族の証だ。そうと決まれば早速、」
そう言ってニヤリと笑う。
ドスッ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
END……?
あとがき
どうも天ノ川と申します。病んでる中二の女子です。始めましての人がほとんどだと思います。なんてったって初参加!!
皆さんからすれば「なんだこいつ?」「天ノ川って中二病か」見たいな感じだと思います。悪かったn
(((・∀・)
こんかいはバレンタインデーということで非リア充の私はこんなグロ小説を書いてしまいました。恐縮です。純情がナンだ!恋がナンだ!(泣)ヤベェ・・・・涙で画面がみえねぇ・・・。
きっと皆恋バナで来るんでしょうね。正直、場違いだなぁ。でもまぁ、桜君にかけてみましょ。ってか長っ!
キャラについてですが、私はウルフがお気に入りなんですよね。扱いやすいというか、付き合いた(((・∀・)殺
ノエルはBL疑惑!きゃー!(///∇//)←腐りかけの女子
まぁ、実態がつかめないふわふわしたやつ。
で、主人公の桜君だけど扱いにくい!だめじゃん!ってね。最初僕っこにするか俺様にするか悩んだんだけど、結果僕っこに。ここまで扱いにくいとは思わなかったけどねWW
さぁさぁ、終わりが近いですね何を言いましょうか。ん~・・・・・・・
「終わらないのは“永遠”じゃなくて“天ノ川”だ」( ̄▽+ ̄*)ドヤァ
さらば!
どうでしたか?
明日はこのブログの準レギュラーKEIさんの登場だ!!
なんとKEIさんのブログ乗っ取り発言が!!
詳しくは明日!!
明日はこのブログの準レギュラーKEIさんの登場だ!!
なんとKEIさんのブログ乗っ取り発言が!!
詳しくは明日!!

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